Popote(ポポット)
■企業情報
道内物流の大動脈として機能する国道275号線沿い、月形町の中心部にある食堂「Popote(ポポット)」は、店主である福村 卓也 氏が地元の高校を卒業後、札幌市で料理人の修業をしたあと、地元である月形町に戻り2003年12月に開業した。
「街の小さな食堂」として親しまれるポポットは、メディアで取り上げられ一躍有名となったオムライスやカレーをはじめ、ラーメンやそばなどの麺類、丼物に定食などメニューが豊富であり、多くの人々に愛されている。
■地域とともに育んだ挑戦
福村氏は、開業後まもなく商工会青年部に入部し、活動を通じて人とのつながりを広げてきた。青年部長や北海道商工会青年部連合会(道青連)理事を歴任し、その経験はポポットの経営にも大きく活かされている。
転機となったのは、2024年にリニューアルオープンした道の駅における新たな特産品開発の動きであった。町民に親しまれてきたポポットのカレーを、家庭でも手軽に味わえるレトルト商品として開発することに挑戦。道青連時代に運営側として携わった「商品力強化支援事業」での経験などにより多くの課題を乗り越え完成した「月形極カレー」は、想定を大きく上回る反響を呼んだ。
■事業を超えた地域への貢献
福村氏の取り組みは飲食業にとどまらず、高齢化や担い手不足により除雪体制が課題となっていた地域の現状を受け、新たに除雪事業を立ち上げた。事業の実施にあたっては、青年部時代からの仲間と連携し、冬の暮らしを支えるインフラとして地域住民の安心を守っている。
また、「月形極カレー」は月形町の防災備蓄食料としても活用されるなど、「商品」が地域の課題解決にもつながる新たな価値を生み出している。さらに、地元食材である「月形和牛」のブランド化や新メニュー開発など、地域の人材と連携した次なる挑戦も進行中である。
■地域を支える“組織の力”へ
これらすべての原点にあるのは、「お世話になった町への恩返し」という強い想いである。福村氏は現在、月形商工会の副会長を務めており、地域活性化のためには個々の事業者の売上向上だけでなく、住民の生活を守る取り組みが不可欠であると語る。
そして、その実現には商工会という“組織の力”が重要であると強調する。地域をともに支え、盛り上げていくために——。青年部やOB、そしてこれからの担い手たちに向けて、「ぜひ商工会を頼ってほしい」と呼びかける。
福村氏の歩みは、地域に根ざした挑戦が新たな価値を生み、人と人とのつながりが町の未来をつくることを示している。






